大規模な地震が起こると「二次災害(にじさいがい)」として火災が発生します。主な発生原因は「電気器具の漏電(ろうでん)」「ガス・灯油(とうゆ)・油(あぶら)」などです。
過去の震災をみても、地震そのものに加えて火災による死傷者も多い事がわかっていますので、たとえ小規模火災だとしても油断できません。もしもの際は、火災を起こさないためにも、避難(ひなん)時に「ブレーカーを落とす」や「プロパンガスの元栓(もとせん)を閉める」ことを心がけたいですね。
火災が発生したら適切(てきせつ)な対応と判断(はんだん)が必要となります。消防庁(しょうぼうちょう)などの対処法(たいしょほう)がウィキペディアにまとめられているので見てみよう!
初期消火は消火器や水に頼らなくとも「座布団でたたく」「毛布をかぶせる」などの方法もあります。しかし、天井などに燃え移り手に負えないと判断した場合は速やかに避難を開始しなければなりません。
避難を開始する際には「火元の部屋のドアや窓は極力閉めて」空気を断ち火勢を弱め「煙を遮断」しておきます。火災では炎そのものも恐ろしいけどそれ以上に「煙が有害」となることが多いです。煙は視界を遮って避難の妨げやパニックを起こす他にも有毒な一酸化炭素やシアン化水素を含み吸い込むと命にかかわります。煙をいかに回避して避難するかがカギになるといえます。そのためには「ハンカチ」や「服の袖口」で「口と鼻を覆い」「姿勢を低く」して壁伝いに水平方向か下方向へ逃げることが有効です。
避難の途中では炎に突っ込む覚悟が必要な時もあります。このときは「頭から水をかぶったり」「濡れたシーツ」などで体を包みながら躊躇(ちゅうちょ)せず一気に走りぬけます。このとき化繊(かせん)のものや天然繊維(せんい)でも起毛処理のしてあるものは「着火しやすい」とされ注意が必要です。
外に避難出来たら、先に連絡した人がいない場合はここで消防署に連絡することになり、その後は救助を待つことになりますが「決して現場に戻ってはならない」とされていまる。また、熱で変形した建物は倒壊の危険もあり、できるだけ離れて待つことが望ましいとされています。
引用元 Wikipedia地震により行動が制限されている中での消火作業は非常に困難です。普段から消化器(しょうかき)の場所をおぼえたり、使わない家電のコンセントを抜くなど対策しておきたいですね。
火災が大規模になると熱で生じた上昇気流(じょうしょうきりゅう)により「火災旋風(かさいせんぷう)」が発生するおそれがあります。
[写真2]1988年イエローストーン国立公園で発生した火災旋風
火災旋風の仕組みは、個々に発生した火災が空気(酸素)を消費し、火災の発生していない周囲から空気を取り込むことで、局地的な上昇気流が生じる。これによって、燃焼している中心部分から熱された空気が上層へ吐き出され、それが炎をともなった旋風になる。さらに、これが空気のあるほうへ動いていき、被害が拡大していく。
引用元 Wikipedia
このように火災が密集(みっしゅう)しているところは急速に広がる可能性がありますので、小規模の火災だったとしても注意が必要です。