和歌山市和歌浦南 8の字公園

8の字公園

今回は、和歌山市和歌浦南、片男波海岸に隣接する8の字公園をご紹介します。片男波の公園といえば万葉館側の公園を思い浮かぶ方も多いでしょう。この8の字公園は万葉館とは対面(北)に位置し、住宅街の中にあるので知らない方も多いと思います。しかし侮るなかれ、この公園はトイレで有名な公園なのです。

先日、わかやま新報にも掲載さましたが、公園ができて以来、12年間毎日欠かさず清掃を続けているというのです。清掃をしているのは地元住民で構成される「8の字会」。約20名の人員で、トイレだけではなく花壇の整備も行っているそうだ。

和歌山県では平成27年開催のわかやま国体2015に向けて公衆トイレを整備しており、和歌山おもてなしトイレ大作戦を進めている。その一環として8の字会の成果が認められ、公園にあるトイレとしては県内で初めてウォシュレットが設置された。人工肛門や人工ぼうこうを所有するオストメイトにも対応しているそうな。

駐車場がないのが残念だが、片男波公民館前に数台置ける広い路側帯があるので公園で遊ぶくらいの短い時間なら大丈夫だろう。

2カ所ある堤防へ続く橋を渡ると、そこには片男波海岸が広がる。息を呑むほど広く突き抜ける景観は清々しい気分になれる。地元の人もこの公園を通って海岸へ行くようで、取材時にも大勢の人とすれ違った。整備が行き届いている公園だからこそ、安心して通れるのだろう。

ちなみにこのトイレは一級建築士事務所の中西重裕氏と地元の自治体(のちの8の字会)、二つの保育園が協力して作ったそうだ。外壁の貝は片男波海岸で集めて保育園の園児たちが張り付けたというのが驚き。

和歌山市 8の字公園

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